リーモ阿波座のお知らせ・ブログ
近年、メンタルヘルスの不調によりやむを得ず仕事を休職される方が増加傾向にあり、社会問題となっています。また新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、リモートワークが増えるなか、コミュニケーションをとる機会が減少し、“リモートワークうつ”を発症し、仕事を休職する人が増えています。
そんな方々を対象に、復職を円滑に進めるためのリワークというプログラムがあり、様々な施設で提供されています。
LIIMO阿波座でもリワークは実施されており、復職実績もあります。
ここではLIIMO阿波座のリワークについての基本的な解説と利用するメリットなどをご説明します。
〈 目 次 〉
1.就労移行支援事業所とは?
2.リワーク支援の内容
3.利用するメリット
4.具体例(Aさんの場合)
5.まとめ
1.就労移行支援事業所とは?
LIIMO阿波座は就労移行支援事業所という就労系福祉サービスを提供する福祉施設です。
就労移行支援事業所は、障がいのある方の一般企業へ就職に必要なスキルを身につけるためのトレーニング及び就職後に仕事が長続きするためのサポートを提供しております。
施設内はアットホームな雰囲気と職場のような雰囲気を併せ持っており、どなたでも通いやすい環境となっております。
パッと聞いた感じでは、「なんでそんな施設がリワークやってるんだ?」となりそうですが、就職に必要なスキルと復職に必要なスキルとでは、共通しているトレーニングが多く、
「職場に復帰しても、続ける自信がない・・・」
「休職前と同じように働くことができるか不安・・・」
「復帰の前に、職場のような環境に慣れておきたい・・・」
といった不安を解消するために有意義にご利用いただけます。
就労移行支援事業所をご利用するには、市区町村へ申請し、承認される必要がございます。LIIMO阿波座は障害福祉サービス事業者として、大阪市より指定を受けた施設であり、安心してご利用いただけます。
2.リワーク支援の内容
リワーク支援は、復職することを目的としています。
まずは面談で休職となった状況を共有し、復職のために必要なトレーニングを一緒にプランニングします。
支援内容は、それぞれの職場や職種、ご本人の状況によって様々です。
「メンタルヘルストレーニングを受講したい」
「コミュニケーション能力を向上させたい」
「体力をつけて、復職後に備えたい」
「資格を取って自信をつけたい」
ご本人の要望にマッチしたプランを職員と一緒に作成します。
そして定期的にプランの見直しと調整を行い、復職を目指します。
ここでは、リワーク支援でおススメのプログラムを一部、ご紹介いたします。
<LIIMO阿波座のリワークプログラム>
①ビジネススキルアップ研修
ベーシックスキルはもちろん、財務、法務、営業・マーケティングといった研修が受け放題です。
復職後に役立つ分野の学習も多くご用意しております。
〈Eラーニング〉研修 (51分野291項目) ※修了証明書が発行できます。
②資格取得プログラム
職場で役立つ資格教材を70種類以上ご用意!
一部の資格は、施設内で受験ができます。
指定のカリキュラムとレポート提出により、試験が免除される試験免除プログラムもオススメです。
累計資格試験合格者52名!
集計期間:2017年11月1日(開所)~2021年6月30日
③心理学講座
心理カウンセラーの講師をお招きし、毎月開催しています。
人間関係のコツやストレス対策、自己分析など、メンタルヘルスケアについて学ぶことができます。
ご希望によりカウンセリングも受けることが可能です。
④運動プログラム
体力をつけるためのプログラムです。
休職中はどうしても運動量が減り、知らず知らずのうちに体力が衰えてしまいがちです。
復職を達成した後、体力が衰えていれば、すぐに息切れしてしまいます。
また、おひとりで運動をするにも、強い意志がなければ続けるのは困難です。
LIIMO阿波座では、ウォーキング、ヨガ、ストレッチ、卓球など、軽度から中等度の運動プログラムをご用意しております。楽しみながら体力をつけて復職に備えましょう。
⑤職場定着プログラム
LIIMO阿波座では、復職後も定期的にご本人との面談を行い、職場定着をサポートします。また、職場定着のプロである【ジョブコーチ】が在籍しています。復帰後、ご希望に応じて、あなたと企業の間に立ってサポートを行います。
3.就労移行支援事業所を利用するメリット
通勤練習として最適
会社に見立てたオフィスビルに事業所を構えているため、通勤の訓練としては最適です。
多彩なトレーニングの提供
トレーニング内容も幅広くパソコンの訓練や対人コミュニケーションの訓練、セルフケアのプログラムなど多彩な内容を提供しています。
復職後に定着支援を受けられる
定着支援とは復職決定後、企業に定着し続けることを目的とした支援のことで、月1回~2回程度、支援者と面談を実施し現在の状況について相談することができます。ご本人のご希望により、支援者が会社とご本人との間に入ることも可能で、企業とご本人の間で調整を行うことで再休職を防ぐことにつながります。
4.具体例(Aさんの場合)
一昨年3月から休職。心療内科クリニックに通院し復職に向けて、クリニックで開催されるリワークプログラムに参加していましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で中止となってしまいます。復職に向けた活動を続けたいとの思いで、昨年10月から利用を開始されました。
スタッフと面談を行い、復職プランを立案してスタート。主にパソコンスキル向上のためのトレーニングを行い、グループプログラム(心理学講座、清掃ボランティア、運動プログラム、土曜日イベントなど)にも積極的に参加し、他の利用者さんとも積極的にコミュニケーションを交わされました。
今年3月、職場への復職が決定。試し出勤が始まります。新型コロナウィルス感染拡大の影響で在宅勤務ではありましたが、まずは時短勤務からはじまりました。
試し出勤中は毎日、報告をくださり、体調を確認しました。また、仕事がお休みの日には、プログラムに参加してくださり、資格勉強も始めました。
そして6月には、通常勤務が認められ、見事、復職を達成されました。施設の卒業直前には資格の合格通知も届きました。卒業後は、定期的に面談を行い、職場定着のサポートを受けられています。
5.まとめ
しばらく離れていた職場への復帰は想像以上に困難なものです。仕事に耐えうる体力、他者とのコミュニケーション等、スムーズな復職を妨げる要因は数多くあります。円滑に復職をするためにも、会社に見立てた施設で訓練を実施することは再休職を防ぐ意味でも有効な手段です。
所属されている企業は、どのくらい働けるのか?前の部署にそのまま配属してよいのか?休職した原因は解決できたのか?再度休職してしまうのではないか?等不安に感じています。就労移行支援事業所に通所し、トレーニングを通して得られるものは、復職に向けての大きな判断材料になります。
利用料は、ご利用者様と配偶者の合計の所得金額が一定以上の場合は、自己負担が発生する場合があります。詳細についてはお問い合わせください。
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利用開始までの流れ
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ご希望の事業所の詳しいご案内をお送りします。ご見学や個別相談、オンライン個別相談も受け付けています。
ご見学・ご相談
実際に来所いただき、事業所の雰囲気や訓練の様子をご見学いただいたり、お話を伺ったりします。オンラインによるご見学やご相談も可能です。
体験利用
ご自身のご都合に合わせて体験が可能です。ご見学時にご希望があれば、そのまま体験して頂くことも可能です。
手続き
ご利用の際には、お住まいの市区町村の役所で手続きが必要となります。不安な方は同行しますので、ご安心下さい。
ご利用開始
契約のお手続きや、ご利用についての説明をします。あなたに合ったご利用計画を相談しながら一つずつ決めていきます。
全国に繋がる
就労⽀援ネットワーク
檸檬会の就労移行支援LIIMOは一般社団法人社会福祉支援研究機構に加盟しております。同機構に加盟する就労移行支援事業所は全国で多くの就職実績を出していますので、安心してご利用ください